籠の中の薔薇
まさにそう、君みたいだ
決して折れる事の無い意志は固く籠に巻きつき
決して闇を帯びる事の無いその瞳は空を射抜いて
触れる者を威嚇するように 棘まで持って
こうするしか 君を手に入れる方法は無かったんだ
僕の元に ずっといてくれる?
ねぇ
With me...?
欲しくてたまらなかったものを手に入れたら、どうする?
四六時中持っているのは危ないなぁ、何処かに落としてしまうかもしれない。
でも、ただ置いておいたら、どこかへ行ってしまうかもしれない。
だったら、箱の中に入れておこうか、鍵をかけて。
鍵は何処におけばいい?
鍵を箱の中に入れる?また鍵をかけて。
でも、箱の中じゃ中が見えないよ。
だったら、頑丈な鍵をつけるか
中の“大切なもの”が逃げられないように甘いお薬を飲ませてから
籠の中にいれて、ずっと見ていればいいじゃないか。
ずっと 僕だけを 見ていればいい
籠という檻に入れられたとしても君の輝きは衰えない。
決して、枯れないで
僕が守って見せるから