「オネーサン」

「何よ若造」

「俺、今までこんなチョコ貰ったコトなかったです」







乙女の日。オマケ
(今更・・ゲフンゲフン!!石を投げないでッ)











「何よ、何か文句あんの?」

「いや今まで貰った中で一番すさまじいですよ?」


板チョコまんまですが何かw


「いやー・・オネーサンらしくていいですけどね」

「でしょー」

「いや、あながち褒めてもないですけど・・」


「・・・・何か仰りたい事でもおありかしら?」

「イエ」




「ねー」

「何ですかー?」


ホットミルクにビター板チョコ。
冷蔵庫にあったチョコペンで絵を描いてみた。

・・・少なくとも絵の才能は無い。



「猫ですか?」

「いや、キリン」

「・・・・・借りますよ」

「んー」



体温で溶けないように、袋詰めお徳用の板チョコを銀紙に包んで持つ。


「うお」

あっという間に、猫がキリンになった。


「才能あんじゃないの?」

「選択科目美術ですから」

ううむ。


とりあえずケータイケータイ・・


「「ピロリロリン♪」」

――――保存完了しました。


よし、ご苦労。


「あーもう」

「な・・・」




「何よ」

「可愛いなぁと」

ニンマリ笑うワカゾー。
何だか悔しくなって。
わざとそっけない返事して、テレビを見た。

「そ」


・・・・。



「・・・ちったぁ動じて下さいよ!
アレですか、キスくらいじゃぁどうにもならないって感じなんですか?」

「はぁ?」

「オネーサンに俺キス童貞捧げたのに」

「バカな事言ってんじゃないの」

「バカじゃないですよ、この十七年分の重みが・・・」


・・・・・十七年の重みねぇ・・


「・・・そーよね、あんた十七歳だったんだわ」

「何ですか今更」

「いやーぁびっくりさっぱりよ」

「?」

「七歳差・・・」




・・・・・・!!(察した


「いやっ、でも・・オネーサン若く見えますし?」

「でも二十四歳は誤魔化し様ないわ。
・・・・若造、あんたまさか平成生まれとか・・・?」

「はい。平成元年二月十三日です」

「・・・・」


・・・・・。
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・!!!(やっと察した



「いや、でもッ・・・」

「昭和と平成ねー・・・ふぅん・・・」

「オネーサン・・」





ぎしり。


「へ?」

「もうこうなっちゃ、平成も昭和も若造もないですよね?」


ニヤリ、と笑う。
なんだかとても、うー・・・いやきっと見間違いだけど。

心臓が不整に脈を打ったのは内緒で。






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短いですがー・・
突然書きたくなったという。(へぇー
衝動をお許し下さいふぇー(何