ブループラネット
聞えはいい

地球
いや
廃星への愛着心も伺える

でも
おれたちは違う
そんなばかげた餓鬼のお遊戯じゃあない

ZERO
すべてを
元に

我等は壊全

ゼロ















































タオルケットが捲れる
幸はゆっくり立ち上がる
ちからの抜けた兄の手
今夜は寝苦しい

「幸
おしっこ?」

姉の蓮が聞くと
うんといい歩き出す

蓮は幸の後を歩く

「どうしたの。」

「お兄ちゃんが帰ってくるよ。」

「達矢お兄ちゃん?
それとも智彦お兄ちゃん?」

「・・・おっきいおにいちゃん。」

幸は幼い
兄達がいなくなってしまった時
まだ2歳くらいだった

よく覚えているなと思う
何故覚えているのか
考えればよかったのに
このときならまだ

間に合った

「そう。」

幸がトイレから出てきた
あたしは交代に入る
出たら幸の変わりに男が立っていた

「お父さん・・。」

「蓮。」

小さく名前だけ呼ばれた
トイレの催促ではない
何かを伝えるべくして父はここにいる

あたしが沈黙を破った

「幸が達兄が帰ってくるって。」

「幸が・・・か。」

「お父さん
何か知ってるの・・・?」

「知ってはいけないんだ。」

「お父さん・・?」

「蓮・・まだ三時だ。
早く寝なさい。」

「でも・・・・。」

お父さんはすぐにその場を離れた
首を傾げながらも寝室へ戻る
幸が戻った「はず」の寝室に・・・




 


「お母さん・・幸は!?」

「蓮・・・!?
幸はあなたと一緒に寝たんじゃないの?」

「トイレから戻ったらいないの!
お父さんにも聞いてくる。」

そう言ったあたしを
お母さんの細い腕が制した

「何・・?」

「お父さんは関係ないわ。
それよりも・・
朝になるまで待つしかないわ。」

夜に出歩くことはできない

夜は植物が光合成しないため
酸素の供給量が決まっている

家々についているメーターがそうだ

夜に名前を呼びながら走り回る
こんなことを一度でもすれば捕まってしまう
メーターなど一気にマイナス値
警察に通報がいってしまうのだ

「くそっ・・腐ってる。」

「寝なさい。
きっと幸も戻ってるわ。」

そう言ったお母さんの腕は震えていた

我が子が可愛くない親なんていない
きっと葛藤しているんだろう
子への気持と歪んだ世界の歪みで

「分かった。」

これ以上心労をかけられない

あたしは部屋に戻ることにした

頭を使えばつかうほど
脳細胞は酸素を欲しがる

寝てしまうしかない
あたしは静かに布団にはいった





 

 

 

 

 

 

 

 

 

 


「あ・・許さま・・・RENです。」

深夜四時もはや
布団の中には誰もいなかった

「いえ・・・そんな・・。」

影は
嬉しそうに話す

「私はあなたによって存在をゆるされた。
あなたは私の全てです・・許さま。」

少女はわらった
その笑みが
明け方の空によく映えた

























 

 

 

 








「枷だな。」

「蒼炎・・?」

「この音波は枷だ。」

「ヤダヤダ・・神の子の僕らが盗聴とはね。」

「このご時世だ。許せ。」

蒼炎は笑んだ
またあの悪魔がやってきたと

神により追放された童に
生きる場と
存在自体
そして名前を与える悪魔
和名は許

母性言語では

悪魔


ビーフェレットと名乗った悪魔は
その昔
禁忌を犯した天使や
天の使い
神童
それらを駒にした

エサは理想郷

「嬉しいぜビーフェレット・・。」

蒼炎の笑いに
直杷もつられて笑った




悪魔との対峙まで
あと五十七時間四十二分

神の意思通りに
人は今日も
踊り続ける




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ハァィ、読んでくださってァリガトゥござぃマス★
伏線の張り方がゎかりマセン・・***
紗恭遅くなってゴメンネぇ・・・

これからも宜しくぉ願ぃしマスwww



さぁて、お次は紗恭!